そうそう。世の中のライフハックとかって「効率を上げよう」とするんだけれども、僕の中で一番重要なのは「何にもしない時間を削ること」なんです。何もしない時間は生まれる原因には、腰が重いとか、別のところでストレスを受けてしまって心の治療に時間を使っているとかがあるわけです。そういう何もしない原因を解決して、何にもやってない時間を削ると、ライフハックなどで効率を1割2割改善しようと頑張らなくても結構なパフォーマンスが出る。

カーネルハッカー・小崎資広の「コードを読む技術」 http://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m000316.html


久しぶりに読み返してみて、本当に素晴らしい指摘です。 個人の反省点としても、常に1日フル稼働で何か有益なことをしている訳ではないです。 絶対にぼーっとしている時間はあります。

昨日Google ChromeのHotkeyを1発で起動する記事を自分で書いておいて、 大変矛盾する所なのですが笑、小手先の効率アップより、 常に時間を投入できたほうがアウトプットが出るのは肌感としても感じています。 (もちろんある程度自分の作業が最適化されている前提ですが)

元々私のブログ更新も立ち上げてはやらなくなりの繰り返しでした。 ただGolangのHugoの登場により、3タッチくらいでLIVEプレビューから本番反映まで 出来るようなシステムを作れたことで、記事のスピードが格段に上がりました。 Octopressもよかったですが、ファイル生成のスピードが遅すぎたため、それがネックでどんどん利用しなくなっていました。

このブログ記事もただ先ほど読んだ記事を、 そのまま手元のiTerm経由でサクッと開いてもう完成しそうです。 現時点で記事を読んで書こうと思いついてから15分程度の時間経過です。

私は毎回Hugoのコマンドも忘れてしまうので、(そもそも覚えようともしてないですが。) newpost.sh、preview.shなんていう怠け者スクリプトも手元に用意しています。

#!/bin/sh
# -- newpost.sh
basepath=$(cd `dirname $0`; pwd)
blogpath=post/${1:?}.md
hugo new $blogpath
vim $basepath/content/$blogpath
#!/bin/sh
# -- preview.sh
basepath=$(cd `dirname $0`; pwd)
cd $basepath
open "http://localhost:1313"
hugo server --theme=rickynews-hugo-theme --buildDrafts --watch

私の場合、「Hugoのプレビューコマンドなんだっけな・・・そういえば、あの仕事の進捗どうだっけ」という心理状況になってしまいます。まさに注意散漫です。 この小さな「なんだっけな」のせいで、完全に集中が削がれてしまっています。

小崎さんの仰るとおり、日常でGoogle検索をするくらいの摩擦係数で色々出来ないといけないんです。そんな訳で、GoogleやAmazonは改めてそこがすごいです。「1クリック減らすと、発明になる」みたいな発言を急に思い出しました。

本題からそれてしまいましたが、一見小さい所でも徹底的に排除することはとても重要だと改めて再認識した1日でございました。