toffler credit: toffler.net

私事ですが、今更ながらトフラーの第三の波を読んでいます。非常に刺激のあって面白い本です。 その中でObsoledgeについて言及があり、「やはりそうだな」と感じたのでそれを記事に。

Obsoledge: 無用知識

アルビン・トフラーが作った造語で、「Obsoledge (役に立たない) + Knowledge (知識)」 を掛けわせた言葉になります。全ての知識には寿命があり、どこかのポイントで無用になってしまうという意味です。 食べ物と一緒で、常に消費期限があります。トフラーは「今後、この情報の消費サイクルがどんどん短くなる」 と1980年くらいに予言しています。ここに関しては特に異論ないと思います。

ソフトウェアのエンジニアリングなんていうのは典型例なもので、2年前のツールの操作方法なんて覚えても 大抵役に立ちません。設計思想など本質的な所は、色褪せないかと思いますが、 ついつい賞味期限がドンドン切れるような知識を追ってしまうと、割と努力がムダになってしまいがちです。

良い資料の判断基準: アクション

当然ですが仕事の資料自体にも消費期限があり、時間がたって、大抵のものはシュレッダー対象ともいえます。 監査対応しなければ、なと考えないかぎりはどんどん捨てて良いと思います。

ではその消費期限が長い缶詰のような情報は何か?となりますが、それは私は「アクションを起こせる情報か」 という1点に集約されるのではないかと思います。

  • 手順書: 資料をみて、同じアウトプットを出せるのであれば、それは非常に良い資料。見ても良くわからないのであれば。それは悪い資料。
  • ガントチャート: チャートをみて、全体を俯瞰しながらプロジェクトがスムーズに進行できるなら良い情報。
  • 旅行のしおり: しおりを見て、何事もなくスムーズに旅行が出来るのであれば、それは良い情報。

どうやってアクション起こしたらいいのか分からない

だからコンサルティングという業種が存在するんだと感じる所です。(私はコンサルタントではないのですが。) 一歩前に進める思考のフレームワークもそうですし、なんとなくワクワクする感じだったり、 「とにかくアクション出来る。前に進められる」というのがお手軽に手に入るので、みんなお金を払うのだろうと感じます。 アクションの取り方が分からないものは大抵放置されますからね。

とにかくアクションです。

第三の波 (1980年)