質問の仕方ひとつで、人の能力は推し量れそうな気がします。 鋭い質問というのは、鋭い理解力の上で成り立っている訳だからです。 ただそんなこと以前に、そもそもビジネスパーソンとして質問とその回答の仕方に問題がある人が多いなと感じます。
1. 質問に対してそのまま答えてくれない人
「〇〇という障害が起こっており、差分をチェックすると、 ソースコードのアップデートをされたようなのですが、 これはどのような理由でしょうか?」
「えーと、Apacheログを調べましたか?」
上司が新卒のインフラエンジニアに対して、会話をしているようなシチュエーションです。 「そんなトンチンカンなこと聞かずに、まず基本的なことをやったのか?」ということをすっ飛ばして聞いているパターンです。 現場でこういう会話が若い内の教育であるかなと思います。
ただこれは正直いってNGだと私は思います。 部下であろうとなんであろうと、率直に質問されたことに関してはそのまま 回答をしてあげるべきで、その上で、Apacheログを調べたのかどうかを意見としてアドバイスをしてあげるべきです。 上司がこういったことをくりえしたのち、あまり考えない部下が同じようなことをしてしまう、そんなループがこの業界に潜んでいるのではないか、そう感じます。
2. 質問を無視する人
そのまま答えてくれないと重なりますが、質問を無視する人もいます。 いくら変なことを言っていても、無視せず答えるのが道理だと思います。 どんなにダメなコードを書いてもシステムがレスポンスしてくれます。 それで我々は学ぶことが出来ます。
無視をしてしまうと、貴重なフィードバック学習という機会が双方に失われてしまいます。
もちろん「何も考えないで、質問してくるな」という無言の圧力なのかもしれません。 ただそのときはそうやってレスポンスしてあげればいいのではないかと思います。
3. よく考えないで質問する人
◯◯が分かりません。(完全に思考を放棄)
いきなり質問が口から出てきてしまうパターンの人です。 思考をアウトソースしないでくれと感じます。 質問というのはある程度演繹的に答えを導き出せる所が多いと感じます。 余計な所はそぎ落として、その上で質問をしたほうが、双方に幸せになれます。
上記3点のルールが守れているだけで、 だいぶ職場環境も良くなるのではないかと感じました。