ふとした縁もあり、BitcoinのドキュメンタリーであるThe Rise and Rise of Bitcoinを観ました。 感想、技術者以外もカジュアルに楽しめる映画に仕上がっており、なかなか面白いです。

経緯

Bitcoinが今ホットな話題なのは言うまでもありませんが、ここベトナムホーチミンでもBitcoin Meetupが開催されたりなど、 活発です。先進国は先進国なりの仮想通貨への注目ポイントはありますが、 まだまだインフラが途上なアジア諸国でもBitcoinの注目度は非常に高いです。 クレジットカードを持つ国民が少ない中、このようなカジュアルな送金手段が確立するだけでも、 生活へのインパクトは計り知れません。

そんなホーチミンのSaigon Bitcoin MeetupでMovie Nightがあったので参加してきました。 ・・・といいたい所ですが、オーガナイザーがEventの住所を間違えて記載してしまい、 ホーチミンで迷子になる参加者続出で、案の定私も迷子になって、結局家でVimeoで視聴しました。 結局タクシー代をすごい失いました。次回こそ参加しようと思います。

内容

ストーリーはとあるBitcoinの採掘者に密着する所から始まります。 主人公の兄弟が映画をビジネスにしており、そこからBitcoinのドキュメンタリーを作ろうというのが始まりです。

そのタイミングがまさに秀逸で、ビットコインの初期の採掘時代に始まり、 違法物取引マーケットプレイスであるシルクロードの登場、ウィンクルボス兄弟の投資、 米国の連邦裁判所がBitcoinを通貨として規制されるべきと宣言したり、 物理コインであるCasascius Coinの登場、 Bitinstantのチャーリー・シュレムが逮捕されたり、渋谷にあるMt.Goxが破綻したり、ドリアン・ナカモトが出てきたり、 とにかく「どこかでニュース見たな!」というのが全部が詰め込まれています。

印象に残った点

とくにシルクロードの所は印象的でした。街のネットカフェで麻薬の売人がシルクロードにTor経由でアクセスし、 取引をします。「誰にも殴られないし、まさに新時代到来だ」という訳です。 シルクロードもシステムも秀逸で、出品者の評価システムがあるため、マーケットプレイスに自浄作用が働いています。 こんなことがカジュアルに出来るのも、銀行などを介さない直接の送金手段が出てきたからです。 (とはいえ、最終的にはご存知の通りシルクロードも潰される訳ですが)

他にも物理コインを作ったり、BitcoinのATMを作るベンチャーが出てきたり、 法律問題に対応するために一流の弁護士を雇ったり、 「ちょっとこれはいけるな」と思った所への米国全体のリスクテイク力の高さと、 本当のベンチャー精神には感化されるものがありました。

最後に

詳しい内容は是非オンラインでレンタルをしてご覧ください。 Vimeoであれば、3日間の視聴で$5ほどで視聴可能です。 しかも実は日本語字幕もありますので、日本人の方も問題ありません。 これでBitcoinを注目する理由が少しわかると思います。

このホットなコミュニティに我々日本人エンジニアもどんどん貢献していきたいですね。